と、いきなり今話題のCMをディスってみたり(笑)
CM制作元の性質を考えると量産型的な人材じゃダメなのは分かるんだが、ここで言う「量産型じゃない機体」って何なんだろうね?
・試作機(実験機)
新しい技術や兵器を検証するために作られる機体。
「とりあえず作ってみた」感じなので失敗作になることが多い。
・先行生産機
要求性能の達成度合いや問題の洗い出しを目的に作られる機体。
ここから生産の最適化や性能見直しが行われたりするので、通常は量産型の方が性能は良くなる。
・性能実験機
性能限界を試すためコスト度外視で作られるハイエンド機。
アニメによく出てくる「試作機」はこれのことが多い。ガンダムもこの辺。
耐久性に難があったり、生産はもちろん運用もコスト高になるので現場では負担になることが多い。
・カスタム機
量産型をベースに改造を施して高性能を達成している機体。
コストや性能の上昇度合いは改造の程度による。
細かく言及すればもっとあるだろうけど、概ねこんなところかね?
CMの意図から考えると試作機や先行生産機は除外するとして、性能実験機は言ってしまえばエリート教育。
業界トップクラスの講師陣によるマンツーマン授業、徹底したカリキュラムにより現役の人を上回る即戦力を育成!
・・・うん、ムリだね(笑)
ってか、実現できてもそんな人材は現場と軋轢しか産まんわ。
じゃ、カスタム機。
CMの主役機もシルエットで見る限り量産型のカスタム機っぽい雰囲気だしね。
で、これに関しては一言。
「まず量産機になってからだよね?」
量産機が開発されないとカスタム機は存在できない。
量産機のパフォーマンスを発揮できて初めてカスタム機になる挑戦ができるんじゃないかなぁ?
まぁ、量産機に甘んじることなかれということがCMの趣旨なんだろうけどね(笑)
そもそも量産型無しで戦場を何とかしようと思うのはスパロボのやりすぎ。
戦争は数だよ、兄貴。
というわけで、紹介するのがコチラ(笑)
2015/05/23〜2015/05/31までコトブキヤ秋葉原店にて開催されているフレームアームズのコンテスト「FrameArms Battle Complex」に出品した
「三二式特型『閃雷』」





地球防衛機構vs月面プラントの設定が出たシリーズ序盤はラインナップの多い地球側が優勢な感じだったんだけど
月側の新型機の登場でそのバランスは一気に変化する。
その名も「NSG-X1 フレズヴェルク」!
可変機構とバリア、光学兵器と既存の機体が持っていない装備を満載した強力機体だった。
ガンダムで言うと、ジムとザクが戦ってるところにZガンダムが投入されたようなもの(笑)
形式番号にXが入ってるので性能実験機あたりなんだろうけど、後のストーリーで複数機居るような感じだったり
地球側が対抗するために機体開発を始めたりしてるところを見ると、ある程度まとまった数が投入されてるっぽい。
で、その後のシリーズではフレズヴェルクに対抗できる新型機が発売されたりしてるわけなんだけど、
その新型機開発までのギャップを埋めるために開発されたのがこの機体という設定。
詳しい設定は
作品と一緒に送った機体紹介(テキストファイル)に書いてるけど
敵新型機に対抗する改造機と言っても特段高性能機というわけではないんだよね。
キャラクター系ロボの改造機を作る時に攻撃力・防御力・機動性を考慮する人は多いと思うけど
兵器の場合他に操作性・重量・サイズ・稼働時間・運用コスト・生産コストあたりは考慮しないといけないと思う。
機体性能を全体的に強化するというのは、技術的な向上があったりその余地をあらかじめ持たされている場合を除いたら難しくて
多くの場合ある性能を切り捨てる代わりにある性能に特化することになる。
この辺をきちんと考慮すると実に地味になるので、キャラクター系ロボの場合はあえて無視してる側面もあるだろうけど
一応その辺も考慮したうえで高性能機に対処しようとしたらこうなった(笑)
「閃雷」の場合、操作性を捨てて機動性を向上させ、攻撃力を捨てて手数を増やした感じ。
敵機の弱点が低防御で稼働時間が短いことにあるから、そこを衝くように特化したわけだね。
機体紹介でも書いてるとおり、多分1vs1では閃雷はフレズヴェルグには勝てない。
でも閃雷はフレームアームズでは一番低コスト(多分)の轟雷を極力低コストで改造した機体。
数を揃えればフレズヴェルクを食える可能性もある。
ここでタイトル回収「量産型、ナメるな!」ということで(笑)
まぁ、キャラクター系ロボの場合、最重要パーツ「エースパイロット」で上記の話は全部ひっくり返されるんだけどね(泣)
例のCMは「エースパイロットを目指せ」で良いと思うんだけどなぁ・・・
と、機体設定についてはそんな感じ。
まぁ、ぶっちゃけ設定はすべて後付けのこじつけなんだけどね(笑)
コンテストの傾向として高級化・ゴテ盛り万歳になるのは予想できたので、敢えて小型にして差別化を図ろうとしたのが正直なところ。
イメージは某最低野郎なロボアニメの某L級ロボ(笑)
シルエットを決めて、上記のこじつけ設定をぐるぐる考えた上で武装をチョイスし
前作のエッセンスを盛り込んで出来上がったのが閃雷というわけ。
前作「鈴虫」の時にも書いたけど、完全オリジナル機体を考えれるほど脳みそ柔らかくないんで(泣)



製作で一番時間が掛かったのは左腕のパイルバンカー。
元はMSGのパイルバンカーユニットだけど、あれってかなり目立つ位置に3mm穴が空いてるんだよね。
しかもディティールの雰囲気に関係なくボンと空いてるので、今回は全部埋めてしまった。
なので唯一ここだけサフ吹いてる(笑)
右腕のガトリングは元キットである轟雷の右肩のカノン砲の砲身をガトリングに置き換えただけ。
背中のマガジン&ベルトリンクはMSGそのまんま。
背部ロケットブースターはフレームアーキテクトのスネを基本に適度にパーツを付けてデッチ上げ。
ここでフリースタイルシールドの中心パーツを2セット使ってしまったのがコスト上昇の原因(泣)
ちなみにコストは7000円ちょい。
素体の轟雷の倍以上になってしまったので高いなぁと思ってたけど、他の方のコストを聞いてたらこれでも十分低コだった(笑)
実は以前から持ってたパーツばかりで構成してるので、新規購入という意味では0なんだけどさ・・・
フレーム自体は腹のL字ジョイントを無くして腰に直接接着することで胴体を短縮した以外は
脚と腕を入れ替えたぐらいでほぼそのまま。
あ、肩はクリアランスの関係で5mm角棒を挟んで左右幅をそれぞれ拡張してる。
スネ裏のタイヤパーツは1/24カーモデルのアフターパーツ。
鈴虫の時に余ったパーツの再利用で、軸受けは4号戦車の転輪(笑)
これがまたたくさん余ってるんだ・・・

塗装はあえて前作の鈴虫と同じテイストで塗装。
同じ研究所が開発した機体で、もともとは鈴虫と同時運用する轟雷の後継機候補だったけど
操縦性の悪さと砲撃時の安定性の悪さ(もともとは轟雷と同じ砲を装備していた)のために不採用になっていたのを
対フレズヴェルク用に引っ張り出してきて小改修したものという裏設定があったりも(笑)
機体説明ではあえて鈴虫には触れなかったけど、この辺をコトブキヤスタッフがどう評価するか・・・
今回のコンテストでは「それぞれの陣営に属するFAが一堂に会し行われた大規模な戦役が存在したら」という紹介文があったり
コスト(=製作費)という概念があったりしたので、「これは量産型を作れということだろう!」と勝手に解釈して製作したんだけど
後で冷静に文章を見たら「このコンテストに集まったFAが集まった戦役」に読めるので、私の機体ただの雑魚じゃん(泣)
案の定、集まった作品は高性能っぽい煌びやかな機体揃いで、埋もれる埋もれる・・・
結果発表は5/31だけど、さすがに今回は前回みたいな入賞はムリだろうなぁ。
今回は来場者の投票等は無しでスタッフの審査のみだから、大きく派手な作品が有利というコンテストの鉄則は
あまり通用しないとはいえ、ちょっとこじんまりしすぎた。
模型としてはそれなりに仕上げたつもりだけど、塗装は相変わらずだしね(泣)
気を取り直して、次はMB(メタルボックス)コンペ。
久しぶりに自分のじゃないレジンキットを組んでるけど、やはり良いキットは作りやすいねぇ。
横に転がってる自分の作品が目に入るとすげぇ凹むけどさ・・・
2015/06/03追記
結果発表後、すぐに作品が返却されてきた。
対応速ェ!
で、結果は・・・

各項目5点満点で、1点ごとに戦力ポイント10Pという計算。
ちなみに会場で各機体の評価(つまり上の画像)が表示されているスライドショーを見てきてくれた人によると
90〜100Pの作品が多かったらしいので、これは割と評価高めだったと言うことでよいのかな?
ちなみに最優秀賞の人で140Pと、最優秀でも満点じゃないことに驚き。
思ったより評価辛いぞ、FAスタッフ。
予想通り、何かの賞に入ったとかは特に無し。
苦手な塗装で満点を貰えたのは嬉しかったけど、工作で4点だったのは悔しいところ。
確かに細部で仕上げの甘いところが残ってたのは確かだから、上を狙うならその辺は潰していかないとならんわけだね。
次からは製作に時間掛かるわ・・・(泣)
アイデアについては上記本文中に書いてる通りで正直致し方なし。
コレに関してはもっと柔軟な発想が必要だね。
と言うわけで、FrameArms Battle Complex終了。
ただ、成績表にも書いてるとおり、今回のは「序章」
さて、次はどんなレギュレーションで来ることやら・・・