コトブキヤといえばいろんなジャンルのキャラクターモデルを出してるメーカーで
私もゾイドやらフレームアームズをよく作ってるだけにこのイベントは外せない。
と言うわけで、私も賑やかしながら作品を作って持っていった。

今年のコトブキヤの代表キットとしてまず名前が挙がるのは「フレームアームズ・ガール(以下FA:G)」と思う。
私はモデグラでセンチネルやってたころからのメカ少女好きなので
「ついにここまで来たか・・・」と感慨深いわけだよ。
しかもそのプラモがバカ売れで入手困難になってる上に、バンダイまでMS少女(正確には違う)の
プラモを出すなんて、20年前の私は想像してなかったよ(笑)
まぁ、そんなわけでそのFA:Gの第一弾「轟雷ちゃん」が発表された時点で購入することは決定してたし
発売されたら、本家フレームアームズの轟雷のバリエーション機「ウェアウルフ・スペクター」として製作しようと考えて、
発売の3ヶ月前からウェアウルフ・スペクターのキットを買ってる始末(笑)
まぁ、結局いろいろ忙しくて製作を始めたのは11月入ってからだったが・・・
まずはFA:Gの轟雷ちゃんを仮組みして、そこにウェアウルフ・スペクターのパーツを合わせるわけなんだけど
案の定、パーツがデカすぎて収まりが悪い。
轟雷→ウェアウルフ・スペクターは、肩と脚が強化型の装甲に換装されてて武装に大口径の電磁砲と大型シールドが追加されてる。
武装はともかく装甲はサイズが違いすぎて流用しようが無かったので、当初はパテやプラ板で新規製作しようと考えてたんだけど
11月中旬に精神的にダウンしたのもあって製作時間が取れず、結局流用することに(泣)
もちろん、そのまま流用はできないのでウェアウルフ・スペクターの脚の装甲パーツを切り刻んで特徴的な部分だけを残し、
それを轟雷ちゃんの脚のハードポイントに取り付けて被せるようにした。
それでも脚の長さが足りないので、ウェアウルフ・スペクターの足首パーツを加工してネオジム磁石を仕込み
轟雷ちゃんの足首にゲタを履かせることにしてクリア。
肩は元々の轟雷ちゃんの肩アーマーの上にすっぽり被せるようにしたら、軸を切り飛ばしてプラサポでジョイント作るだけで
簡単に流用できた。
武装はウェアウルフ・スペクターのものをそのまま流用。
もともと電磁砲は長すぎて収まりが悪かった上に重量バランスも悪いのでベース必須かと思ってたけど
ゲタを履かせたおかげで上手く立ってくれた。

ただ、それを立たせるとどうししてもスペクターのパーツがゴツくなって、轟雷ちゃんのラインと合ってくれない。
なので、そのラインを誤魔化すために、トイレットペーパーにアクリル絵の具を染み込ませて強度を上げたものを布に見立てて
スカートとケープっぽい感じで腰と肩に巻いてみた。
これも元々パテで作るつもりで固定ポーズにする予定だったんだけど、時間の都合でトイレットペーパーになった(笑)
結構思った感じになってくれてよかった。
問題はウェアウルフ・スペクターのスペクターたる一番の特徴である、頭部のバイザーパーツだけど
コレは逆にウェアウルス・スペクターのパーツが小さすぎて、どうにもまとまってくれない。
やむなくバイザーパーツを7mmぐらい幅増ししてシアノンで形を整えた。
そしてそのバイザーが付く轟雷ちゃんの頭だけど、本来のバイザー?の上にスペクターのバイザーが付くのか
本来のバイザーを外してスペクターのを付けるのかで結構迷った。
結局フレームアームズのキット同様にバイザーを外すようにしたんだけど
考えてたポーズはスペクターのバイザーを脱いだ?状態だったのでバイザーを装着するための軸穴や段差はすべて埋めたり削ったりして
普通の前髪状態になるようにした。
あと後述の理由で髪のボリュームを抑える必要があったので、髪のラインを改修がてら整理した。
手はMSGのシャープハンドに換装し、同じくMSGのブーメラン・サイズ(鎌)を持たせてみた。
やはり死神(スペクターは「亡霊」だが)には鎌だろうと(笑)
そして仕上げ。
元々は普通に仕上げるつもりだったんだけど、それだと地味になるだけだったのでもっとアンデッドっぽくボロボロな感じにしようと方向転換。
ウェアウルフ・スペクターの説明書に書かれている戦闘の後に放置された状態という設定にして
文章内で書かれている破損箇所を再現(さすがに腕が吹っ飛んだ描写は女の子に置き換えるとマズいので砲身に変えた)してみた。
ポイントは残った方のシールド(片方は戦闘中に吹き飛ばされてる)内に装備されているミサイルを発射済みにしたこと。
まぁ、弾頭部分に穴空けただけだけど、結構雰囲気が出てくれた。
塗装もオキサイドレッドを塗った後にクレオスのシリコーンバリアを塗り、その後基本塗装をしてそれを剥がす手法を試してみた。
結構良い感じになるけど、それっぽく剥がそうとすると結構時間がかかる(泣)
この時点でイベントまでギリギリだったので、1500番の紙やすりで軽くヤスることで基本塗装の塗膜だけを剥がすようにした。
ただ、これだとあんまり剥がれた感が強くないのでまだ試行の必要があるなぁと。
そして今回の目玉!
エアテックス社から発売されてる蛍光塗料「ルミネ」を使って、
普段はゾンビっぽい顔だけどブラックライトを当てると普通の顔が浮かび上がるというのをやってみたんだけど、これに失敗(泣)
そもそもルミネはブラックライトを当てないと発色しないので、調色の段階でライトを当て続けないといけない。
しかも乾燥しないとどんな色になるか分からないし、塗るときにもライトを当て続ける必要があるという厄介な塗料。
その上、当てるブラックライトの波長によって色が変わるので、塗るときと同じライトを使わないといけない。
結局、ゾンビ顔までは上手く行ったものの、ライトを当てて浮かび上がる顔が微妙な出来になったのでこのプランはお蔵入り(泣)
せっかく若干髪が抜けた感を出すために髪の毛のボリューム減らしたってのに・・・

仕方がないので、塗料を落として通常状態で幽霊っぽくなるという次善策に切り替えたわけだけど
塗料が関節のABSに染み込んだのか、肌色パーツの関節が悉く粉々に・・・
この時点でイベント前日で、店頭で売ってもないしパーツ請求も間に合わないということで
同じパーツが入っているFA:G「スティレットちゃん」の肌色パーツを流用する羽目になってしまった(泣)
肌はホワイトに色の素のシアンをごく少量混ぜたものを肌色の上に重ね塗り。
はじめは目は塗り分けてたけど、塗ってるうちに浮いてきたのでアイプリント消えない程度に上から塗料を被せていった。
髪の毛は肌の色に色の素のシアンをさらにごく少量混ぜたもの。
両方ともツヤ有りにして、完全つや消しの胴体からぼんやり浮いてる感じを狙ってみた。




あとは、ルミネを使わないのがもったいなかったので、ずいぶんと簡素にはなったけど目と口をルミネの赤で塗装し、
ブラックライトを当てると違う表情になるというギミックを仕込んだ。
それと分かって見たら塗料が乗ってるのは分かるけど、初見では誰も気づいてなかったので上手く騙せたはず。

ってな感じで、紆余曲折あったものの何とか完成して持ち込み。
コンペは凄まじい作品のオンパレードで、私の作品なんてマジで賑やかし程度にしかなってない感じだった(泣)
ここ最近のメタルボックスコンペのレベルの上がり方は異常。
ってか、前にコンペは気楽に作品を持ち寄る場で、コンテストこそがガチという話をきいたことがあるんだけど
気楽に作ってる人なんて居たか?(笑)
他の方の作品はメタルボックスのブログ参照ということで
その1
その2
店長と同じキットを作ってるとは思えんな・・・
と言うわけで、年内のプラモ製作はこれで完了。
あとは原型製作に集中・・・のはずなんだけど、もしかしたら何か作るかも。
まぁ、それも仕事次第ではあるんだけどさ・・・