今年のお題は「ガトリング」とうことで、元々ガトリングを装備してる機体でも新たにガトリングを装備しても良い模様。
ゾイドとガトリングと言われると真っ先にダークホーンが思いつくけど
それは他の人も同じだろうし、前回が(一応)帝国ゾイドだったので今回は共和国にしようかな?と。
ちょうどガトコンの発表があった頃、メタルボックスで店頭見本用の組立済キットのワゴンセールをやってて
そこでHMMのアイアンコングとカノントータスを買った時に、
「シュバルツコングは誰かやるだろうし、カノントータスのカノンをガトリングに替えたらお手軽かなぁ?」と考えたのが今回の基本コンセプト。
他には帝国共通コクピットを付けたHMMクオリティ(当然フルスクラッチ)の超格好良いグライドラー(笑)とかも考えてたけど
猛烈に忙しかったのでこちらはボツに(泣)
そんな感じでプランだけはあったんだけど、7月以降は仕事→ワンフェス→ウィーゴパーティ→旅行→T&A製作会といろいろあって
実際に製作に入れたのは9月に入ってから。
9月上旬にこれを片付けて、中旬から前回の日記に書いた宇宙世紀コンペの製作に入るという強行スケジュール。
実際、製作期間はほぼ一週間(笑)
それでも前からスケジュールがズルズル遅れててヤバいなぁと思ってたら、フォンタナさんが期日を延長してくれた!!
私のために延長してくれたわけじゃないけど、ありがとうフォンタナさん!
そして、宇宙世紀コンペが終わった後(9/27)から塗装開始。
その日のうちに基本塗装、翌日仕事から帰宅後細部塗装&デカール。
翌朝ツヤ消し吹いて、帰宅後撮影して投稿と言うなかなかの強行軍だったとさ。
で、唐突に塗装直前写真(笑)


名前は「CIWSタートル」
「CIWS」(シーウスと読む)というのは「Close In Weapon System」の頭文字。
防衛網を抜けてきた対艦ミサイルを最終迎撃する近接防御火器システムのことで、護衛艦にも搭載されてる「ファランクス」が有名。
「タートル」は言わずもがな、海亀のこと。
HMMのカノントータス見たときに「海亀っぽいな」と思ったのよ。トミーのは完全に陸亀だけど(笑)
で、前述の通りカノントータスのカノンをガトリングにするのは決めてたんだけど
設定が無いと作れないのが私の悪いところ(笑)
そもそも何のためにガトリング積むの?というところから考えた結果が、「艦隊をシンカーのミサイル攻撃から守る」という設定。
旗艦のウルトラザウルスは対空兵装少ないし、バリゲーターは対空ミサイルしかないし、スネークスにいたっては対空兵装無さそうだし(笑)
頼みのバリゲーターもフロレシオ海戦でシンカーに一方的にボコられてるので防空能力の強化は必要かな?と。
海亀っぽいHMMを海亀にしてしまうのもここで決定。
設定を考えたら今度はデザイン考案。
CIWSとして使うには音速を超えて飛んでくるミサイルに対応するために高速旋回できる性能が必要。
で、カノントータスの砲塔を見ると、重厚でいかにも旋回遅そう(笑)
加えて、元々のカノンに匹敵する大きさのガトリングだと威力はあるだろうけど肝心の発射速度や携行弾数が落ちそうなので
小口径かつ長砲身(初速と弾道安定性が上がる)のガトリングを高速旋回できる機構にするように決定。
当初はファランクスみたいなのを砲塔を撤去した場所に置こうかとも思ったけど、格好悪い上に海亀っぽくなかったのでボツ。
で、考えたのは海亀っぽい背の低い甲羅にガトリングを収納して使用時に展開する方法。
これならデザイン的にも問題なし。
問題は工作期間(泣)

ガトリングの弾倉はウェーブのタンクの一番デカいのを胴体内に収納。
それに伴い、胴体中央にあったゾイドコアは首の後ろに移設。
このスペースはもともと首を引っ込める場所だけど、海亀は首引っ込まないからね。
で、その弾倉から揚弾するために、もともと砲塔が付いてた場所をくり抜き旋回ターレットをプラ板で作って展開用アームの基部を取り付け。
揚弾ベルトはコトブキヤMSGのベルトリンクにしようと思ってたけど、ガトリングに対してゴツすぎるので、1mmスプリング2本にしといた。

ガトリング本体はMSGのガトリング(先端だけあるやつ)の一番小さいの+1mmプラ棒で製作。
甲羅の一番上になる部分は同じくコトブキヤのエクシードバインダーを加工して使用。
で、これとカノントータスのもともとのボディが繋がるよう、0.5mmプラ板を現物合わせで貼り、それっぽいディティールでデコレートした。
ちなみにカノントータス本体のディティールはいかにも陸上兵器っぽかったので、ほぼ削り落として穴は埋めてる。

海亀の甲羅は後ろが尖っているので、こちらも0.5mmプラ板で延長しカノントータスの後部にあった丸モールドを塩ビパイプにくっつけてノズルっぽく処理。


前足はこれまたエクシードバインダーを使用。
2セット使って本来翼になる部分を外装で挟んで、空いた隙間に関節やらノズルを仕込んで間延びするのを防いでる。

後ろ足は前足では挟んでた翼をそのまま使用。
接続部はフレームアームズで大抵不要部品になるアーキテクトの背部パーツ(笑)

CIWSなので独自レーダーが必要と言うことで、カノントータスのアンテナをHIPS関節で取り付け。
皿型レーダーは今回唯一のガンプラ、ジャイアントガトリングの弾倉部分から拝借。
ここまで来て、あまりに火力が貧弱なことに気付いて、カノントータスの対空砲をそのまま流用。
これでシンカー本体も(多分)落とせる(笑)
塗装は初期共和国のくすんだ青と現用艦っぽいグレーということで、ミディアムブルーと軍艦色(1)で。
ミディアムブルーが思ったより青くてちょい鮮やかすぎたかも。
レーダー部はグランプリホワイトで、センサー部にアクセントで赤のメタリックシールをペタペタと。
デカールは初期ゾイドっぽくもっとゴテゴテ貼っても良かったけど、前述の通り時間が無かったのであっさり目に抑えた。
と言うわけで完成。







設定としては本土に攻め込まれた共和国軍が一発逆転を企図して帝国領への迂回上陸を実行したミーバロス上陸戦に投入されたということにした。
ここで作戦失敗したら共和国は致命的だろうから、上陸艦隊の安全は何があっても確保しないといけないだろうしね。
ご存知の通りこの作戦は大成功で、共和国領に攻め込んでいた帝国軍は退路を絶たれることを恐れて撤退。
その後は帝国領内での戦いになって帝国の敗北へと向かうわけだけど、陸での機動性がフロレシオス並なコイツだと上陸後はロクに動けない上に
陸戦ゾイドを相手にするには火力がなさ過ぎるので、上陸後は役に立たなかっただろうなぁと。
結局帝国軍が暗黒大陸に逃げるまでは沿岸警備ぐらいしかやることがなくて、帝国軍が戻ってきた後はウオディックの重装甲には太刀打ちできないから
追加生産もされなかっただろうという、いつもの駄作機オチ(笑)
まぁ、優秀だったら正式採用(=製品として発売)されてるはずだから、それがないということは不採用だったということで。
それでもミーバロス上陸戦のときに活躍できてれば良かったんだけど、三式氏製作の同人誌「ゾイドバトルリサーチ」によると
ミーバロス上陸戦前には戦闘が発生してないことになってるんだよね。
確かにバトストでも完全な奇襲みたいな記述だから、結局コイツは一切活躍しなかったということに・・・
戦間期にゲリラ相手に沿岸警備で頑張ってたということにしといてください、はい。
というわけで、Crazy September(戦車一両+ディオラマ、ガンプラ4体、HMMゾイド一体)はこれで終了。
あとは十月半ばのワンフェス本申請までに原型三体をでっち上げるだけ!!
いやもう、間に合うの?それ・・・
P.S.
twitterで主催者のフォンタナさんから、同作のタイトル「晴天の傘」の意味を訊かれました。
向こうでも返答して座布団10枚貰いました(笑)が、一応こちらでも。
「晴天の傘」は「無用の長物」という意味です。
また、防空担当の艦のことを「艦隊の傘」と呼ぶので、それにも掛けてるわけですね。
共和国艦隊としては無用に越したことはないわけですが、兵器というのは難しいものです・・・